2012年の10月
旅の始まりと終わりは
夫と出会った北京であった
旅は予定通り
まずは1泊2日で北京に滞在し
2日目の夜から貴州省へ移動し
有名な場所だと雷山、その他
本当に山の奥の奥へとある小学校や村へと行き
そして、7日目の朝に北京へ戻り
そのまま午後発の飛行機で東京へと帰った
夫と出会ったのは
北京滞在2日目の事だった
夜は貴州省へ移動するその当日は
朝から万里の長城へ向かった
その際、途中から車に乗ってきたのが
夫であった
車が止まったその街角には
何故か、懐かしさを感じた
そこは夫の実家近くとは
その時は全く知らなかった
その街角で
「中国語でグゥグゥ(兄さん)と呼んで」
と友人に日本語で言われて紹介をされたが
私は中国語を全く話せないので
正直に言うと呼ぶ事も話す事もないと思った
そして、前日からであったが
私の為に移動して頂いているにも関わらず
私は車内では眠っていた
車の揺れが眠気を誘い
眠る事が大好きな私は
移動中は眠っていた
万里の長城、明の十三陵等へ行ったが
夫は歩くのが遅く
どこでも私は先を歩いていたが
夫は私の荷物を持ってくれていた
そのうち
話せないが荷物を持ってくれている夫は
気がついたら
車内で隣の席になっていた
車内で眠る私は
気がつくと夫の肩に寄りかかっており
何とも思わなかったが
知らぬ男性の肩に寄りかかるというのは
人生で初めてであった
そして、ふと目を覚ました時に
友人がニコニコとしながら
大きな声を出した
「今、彼が僕と結婚しようか?」
と言ったら、kyokoが目を覚ましたよと
言われた。
しなしながら
中国語は你好と謝謝しか分からない私は
何とも思わずにまた眠った
その後、皆で、7、8人で食事を取った際に
皆が幾つかの大皿料理に箸を付けてから
彼が一番最後に箸を手に取った事を
私は何故か見ていた
年上だと思っていた彼の年齢を聞くと
私と同い年であり
そこで初めて
久しぶりに同い年で大人だと感じる
男性に出会ったと思い
この人と友達になりたいと思ったのであった
その夜、北京空港から貴州省の空港へ向かう私に
夫が大切にしていた
肌身離さず首に掛けていたと言う
チベットのお守り天珠が付いた
ネックレスを私にくれた
友人は驚き
まさかこれを
私にあげるとは思わなかったと言った
そして5日後
貴州省の貴陽空港から北京空港へ戻ると
そこには夫が待っていた
夫は、日本語のテキストを10冊ぐらい抱えてきたが
残念ながら1冊も役に立たず
パソコンとiphoneの翻訳アプリで
多少の会話を交わした
飛行機を待つまでの間を過ごしたスターバックスでは
1番大きいサイズのラテが出てきたが飲みきれず
ランチを食べる場所でも
一番大きいサイズで
ハンバーガーもポテトもドリンクも登場し
よく食べる私でも
お腹が痛くなってしまった
お土産のお菓子も大量に渡され
スーツケースに入り切らず
その上重量オーバーとなり
超過料金が掛かった
中国人は質より量というが
こういう事なのかと思いながらも
私は夫に好意を抱いていた
言葉は通じない私達であったが
これが最初の出会いである
今はなんとも言えない仲であるが
最初は仲が良かったのである
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